2011年10月21日

本来、カモシカというのは、人間を恐れない

最近のカモシカときたら、警戒心なさすぎで困る。
こいつは、まだ子供なのでしょう。
どんなに近づいても逃げない。

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小浅間にも、今年の7月までは、そういうカモシカがいたんですが、
観光客がちょっかいだしたのか、人間を見と逃げるようになってしまった。


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こいつは、そうではありません。
逃げない。
場所は、ふせておきます。
観光客に悪戯されたくないので
(カモシカは縄張り動物なので同じところに必ず現れる)


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こいつを見と、本来、カモシカというのは、人間を恐れないんだなというのがわかります。
タグ:カモシカ
posted by ss at 07:44| カモシカ・かもしか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月29日

ニホンカモシカは、鹿ではありません

 ニホンカモシカは、鹿ではありません。
 ニホンカモシカは、牛の仲間です。
 鹿ではなくて、牛なんです。

 ヤギなんかも牛の仲間ですが、ヤギ・牛・カモシカは、種としては、親戚同士なんですね。そして、ニホンカモシカは本家にあたりまして、まあ牛科動物の御先祖様にあたります。つまり、一番古い牛科動物なんですね。

 最初にカモシカが登場し、ヤギなんかがあらわれ、最後に牛たちに進化し、カモシカたちはしだいに姿を消していったわけです。それだけにカモシカには、古代から変化しない原始的な形質をそのままにしているという特徴があります。

 例えば、反芻(はんすう)について。反芻(はんすう)とは、4つの胃袋を使って、エサを徹底的に分解消化する機能のことですが、牛やニホンカモシカたちは、第一胃袋にエサを入れ、それを口に戻して、もう一度かみ直し、また第一胃袋に戻すといったことをするわけです。

 こうやってエサを消化するわけですが、カモシカたちは一番古い牛科動物であめるために、牛やヤギに較べて4つの胃袋が小さいんです。

 だから、牛たちに較べると、どうしても不利なんです。そして、その小さい胃袋は、ちょっとしたストレスで、すぐに機能が停止してしまう。現代人みたいに神経質でストレスに弱いんですね。

 だから北軽井沢付近の国立公園で、ニホンカモシカがよく出てくるところは、ペットの犬を制限しています。例えば、池ノ平湿原では、犬をつれて入ることを禁止されていますが、これはカモシカにストレスを与えないためです。

 カモシカにストレス?
 そんな過保護な・・・・。

 と思われるかもしれませんが、決して過保護ではありません。本当にストレスに弱いんです。ちょっとしたことで、すぐに下痢してしまう。そのために、長い間、カモシカの飼育は不可能だと、日本全国の動物園で言われてきたんです(カモシカの謎1を参照してください)。

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posted by ss at 12:43| カモシカ・かもしか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ニホンカモシカの謎

 ニホンカモシカは、特別天然記念物です。パンダに負けないくらい珍しい動物なんです。中国では、友好の印にパンダをプレゼントしたりしますが、日本では、ニホンカモシカをプレゼントします。北京、ベルリン、サンディエゴなどの動物園に、友好記念に贈られています。つまり、中国のパンダに匹敵しているのが、ニホンカモシカなんですね。それほど珍しい動物で、特別天然記念物にも指定されています。

 ところで、ニホンカモシカが動物園などの施設で、本格的に飼育・繁殖等を研究され始めたのは戦後になってからでした。戦前においては、繁殖も成功例はなく、動物園もサジをなげている状態でした。

 しかし、第二次大戦のために全国各地の動物園は、動物たちを失ってしまい、もう一度、動物を収集することになると、にわかにニホンカモシカが注目されてきたのです。  ニホンカモシカは欧米の動物園ではとても珍重される動物で、入手を希望する国が多いことから、ニホンカモシカの飼育繁殖に成功すれば、それと交換することによって、多くの貴重な動物を手に入れる可能性がでてきたから、ニホンカモシカの研究は大変重要なポイントをしめるようになりました。

しかし、人間がカモシカを飼育するというのはとても難しいことでした。
 ストレスに弱い動物だったからです。

 捕獲して動物園までの輸送中に死んでしまうことが多く、動物園に着いても、人の与える餌に馴染もうとしません。若いニホンカモシカでなんとか餌付けに成功しても、人間の飼育下にあるというストレスから消化器系の故障をきたして死んでしまったり、こどもにしても環境の変化に対応できないストレスで抵抗力が衰えて肺炎をおこしやすく、すぐ死んでしまいます。

 昭和38年3月、文化財保護委員会、林野庁、全国の動物園や博物館の代表者が集まって「特別天然記念物カモシカの保護についての打ち合わせ会」(のちの「カモシカ会議」の発端)が催されます。この会議で、全国の動物園・博物館が協力して共同捕獲・共同飼育を行い増殖をはかることになり、

 三重県御在所岳の日本カモシカセンター
 大町山岳博物館、
 立山風土記が丘カモシカ園、
 京都市動物園、
 神戸市立王子動物園

の5ヶ所で飼育実験が実行されることになりました。

 そして、昭和40年にはじめてニホンカモシカの飼育下での繁殖は成功したのです。ただし、海外の動物園に輸出するまでにいたっていません。ストレスに弱いために、移動の困難からなかなか実現できないようです。  これは国際的にも珍しい事例ですが、外交の際の友好の証としてのみやりとりされ、日本国の代表として活躍する動物なんですね。つまり、ジャイアントパンダと同じくらいに貴重な動物なんです。いや、それ以上なんです。海外の動物園での希少価値は、パンダ以上であると言っても過言ではありません。
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posted by ss at 12:42| カモシカ・かもしか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする